患者さんの声「私のがん体験記」

患者さん の体験談

患者同士の支えあいの場で元気になれた

これからの生き方を考え、主治医を信頼し前向きに

執筆者 : 本人
性別 : 男性
年齢 : 47歳(診断を受けた時の年齢37歳)
疾患名 : 鼻腔腫瘍

ある日突然
鼻風邪のような症状が続き、徐々に鼻汁に血が混じるようになってきました。1ヶ月もしない内に鼻血もひどくなり、右頭痛がでてきたため、近くの耳鼻咽喉科に通院を開始しました。しかし、治療を続けても日に日に鼻の中の「何か」が大きくなり、やがて地域の病院を紹介されました。

憂鬱な日々
CT・MRIの画像診断、細胞を採取しての病理検査、結果が出るまで1ヶ月近く、、、長かったです。そして鼻の中の「何か」が悪性腫瘍だと判明しました。医師は私にどう伝えようかと困惑しているようでした。ようやく出たのが「良くないもの」という言葉。続けて「既に当院での治療は難しい状態。大きな病院に紹介する。」と話されました。紹介状を受け取り診察室を出るときに医師から掛けられた「高橋さん、頑張ってくださいね。」という言葉がやけに重く感じられました。

人生観が変わるとき
病院から帰る途中、運転しながら考えました。「自分は後どれくらい生きられるのか。残された人生をどう生きるべきか、、、。」どう家に帰ったかは覚えていません。しかしその間に私の気持ちは決まりました。「残された時間は自分が生きた証を子ども達に伝えるために使おう。そのために精一杯生きよう」と、、、。

自分ができること
大きな病院に入院し、そして主治医から外科手術・化学療法・放射線治療について、それぞれの効果とリスクを説明いただきました。「高橋さんはどうしますか。」との問いに、「私は医療の専門家ではありません。先生が選んだ方法がベストだと思います。」と話し、全てを主治医に託しました。
全てを受け入れ、全てを医師に託し、楽しく過ごすことだけを心がけました。抗がん剤や放射線の治療で辛い時もありましたが、いつもニコニコしている私は、よく見舞客に間違われました。

病気を経験して
・・・あれから10年。私は今も生きています。この経験を通し、治療している人や他人の気持ちがわかるようになりました。人生観も変わり、より充実した日々を過ごすようになりました。
そして、私は以前より少しだけ人にやさしくなりました。

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