患者さんの声「私のがん体験記」

患者さん の体験談

患者同士の支えあいの場で元気になれた

病を受けとめることで、その後の生き方につながった

執筆者 : 本人
性別 : 女性
年齢 : 56歳(診断を受けた時の年齢45歳)
疾患名 : 乳がん(乳房温存術・放射線治療・ホルモン療法)

怖いから知りたくない
毎年検診は受けていましたが、次の検診の3ヶ月前に自分でしこりに気づきました。どこの病院に行けばよいかわからず迷っているうちに検診の時期になってしまいました。検査後紹介状をいただいて乳腺専門医のいる病院で受診し、その場で告知を受けました。告知から1ヶ月後には温存手術を受けました。全く病気の知識が無いままに、と言うより恐いから知りたくない思いが強いままに手術を受けたので、「悪いところをとってしまえばもう終わり!後は何も心配しなくていいはず!…」と安易に思っていましたし、そう自分に言い聞かせていました。

病気を受け止める
しかし、退院して独りになると、自分の周りの風景が全部違うものに見え、治療に対しての不安、更に再発の恐怖との闘いで日に日に落ち込んでいく自分自身に戸惑っていました。「この病気から逃げ出したい」「私だけ何故こんな思いをしなくちゃいけないの」そんなマイナス思考だった時期に、主治医から『現実をしっかり受け止めなさい』『知らないで不安になるより自分の病気を知ることが大切』と言う言葉を投げかけられ、それから本やネットで病気について調べるようになりました。分からないことはメモしておき、受診時に聞いて回答をいただくことで不安をひとつずつ無くしていくようにもしました。周りの沢山の方々に助けていただいたおかげで放射線治療・ホルモン療法(毎月の注射3年・内服5年)も無事にクリアし、現在も保育士として元気に働いています。

私の宝物
がんになっても普通に生活できること、死を意識する時間があったことで今生きていられることの幸せに気づいたこと、人に優しくなれる自分を知ることが出来たこと、それらは病気から得た私自身の宝物です。そしてそれを、患者会活動やピアサポーターとしての取り組みに生かしていきたいとも考えていますし、私の生きがいにもなっています。

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