患者さんの声「私のがん体験記」

患者さん の体験談

患者同士の支えあいの場で元気になれた

「がん」の告知後のとらえ方

執筆者 : 本人
性別 : 女性
年齢 : 71歳(診断を受けた時の年齢61歳)
疾患名 : 乳がん(乳房部分切除)

悪いところを取ったらきっと治る!
私は10年前に乳がんの手術を受けました。テレビで乳がんの自己検診の番組を見て、自分でしこりを見つけました。翌日に病院を受診し、「初期の乳がん」と診断を受けました。「やっぱり、、」と思いながらも頭をガーンと打たれたようなショックを受けました。医師から部分切除の説明を受けた時には、ホッとして「早期発見の賜物だな」、「悪いところを取ったらきっと治る!」と思うことができました。そのあと、告知されたショックは消えて、前向きな気持ちで治療に専念できました。手術の翌日には、体調もよく、自分で点滴台を押して、病棟の食堂で食事ができました。私は、手術後の回復が順調だったことに、スキップしたいほどの嬉しさを感じていました。私の元気な様子を見た家族や友人たちは、皆びっくりした様子で、拍子抜けした表情をして笑顔で帰って行きました。

病気の受け止め方
私は、以前、別の病気で緊急手術を2回受けた経験があります。その時は、医師の説明を自ら聞ける状態ではありませんでした。手術を受けたあと数日間意識がなく、水を飲むことができたのは1週間後で、まさに死の淵から呼び戻された体験をしました。その時「改めていただいた命」と思って生きてきましたので、がんの告知の受け止め方は、それほど重くなかったように思います。同じ病気をしても、その受け止め方は一人ひとり異なるのかもしれません。


限りある命を自分らしく生きていきたい
手術から10年が経った今でもまだ不安はよぎります。しかし、生きていれば別の病気になる可能性もあり、「一病息災=病気との共存」という思いで生活しています。これからは、遺伝子レベルの新しいがん治療が開発されて、がんの治癒率が高まっていくかもしれません。誰もが限りある命を持って生活しているので、自分らしく生きることの大切さを強く感じています。

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