患者さんの声「私のがん体験記」

患者さん の体験談

患者同士の支えあいの場で元気になれた

がんばった自分をほめてあげたい

執筆者 : 本人
性別 : 女性
年齢 : 49歳(診断を受けた時の年齢48歳)
疾患名 : 舌がん

転移?新しいがん?
転移なのか、新しく発生したのか?いずれにしろ、がんのある肺切除手術を乗り越えて退院することができました。素直にがんばった自分をほめてあげたいです。
昨年3月にステージⅣの舌がんで手術を受けました。以降、摂食に不自由をかかえながら「転移しないといいなぁ」という願いをもって生活していました。しかし、願いむなしく、その9か月後、「肺にがんがある」との診断を受けました。再び私の心は嵐のように悶々とし、大荒れの状態になりました。
幸い1か所にのみのがんであったため、医師やがんサバイバー(がん経験者)の諸先輩からは「切除手術すべし」の大合唱を受け、自分としては多少困惑気味でしたが、放射線科の医師からも「やはり切除がよい」と助言を受けました。さらに、夫の「自分なら敵を排除する」という言葉も後押しとなり、悩んでも考えても答えの出ない自分が面倒になって、突然「もう手術でいこう!」と思いました。いろいろと考えることを止めました。

2度目の手術「早期退院をめざそう!!」
自分の方針が決まれば、2度目の手術ということもあり「受けるべき手術を受ければ、その分だけは長生きするんだ」と商人(あきんど)魂を掲げて、体力をつけるための努力をしました。がん相談室の相談員から「適切なタンパク質の摂取と筋肉量の維持」というアドバイスを受けて、毎日心がけるようになりました。自分の家族や手術に関わる先生方、さらに自分と同様の手術を受けなければならない患者さんのためにも「早期退院をめざそう!!」と目標をもちました。体力維持のための階段昇降は「嫌だなぁ・・さぼりたいなぁ・・」と思いながらも、毎日いそしみました。
入院後、同じ病室の方々との交流や励ましてくれた医療従事者の方々にも支えられ、「不安」という雨雲を何とかかわすことができ、「直近の幸せを大事にしよう」「マイナスの時間を持つことはもったいないからやめよう」と考えられるようになりました。肺がんの手術後、初めての呼吸をすることさえ辛い痛みや、自分だけ治りの遅い悔しさをやりくりしながら現在に至っています。


小さな幸せを感じられる今日を過ごしたい
私の性格から考えると、おそらく死ぬまでがんの存在を常に感じ、残念ながら共に人生を生きることになるでしょう。ならば、いつものように前向きで小さな幸せを感じられる今日を過ごしたいと思います。がん患者であってもなくても、人は生まれて死ぬことに変わりはありません。早いか、遅いかの違いはあれど、死はどの人も平等に持っている人生のイベントなのです。ここに至るまで、私もずいぶん大変な思いをしました。
次の誕生日がくれば、私は50歳になります。50歳を元気に迎えたいと思いますし、49歳の自分ががんばってそして楽しんで満足する日常を送れたらよいなと思っています。まだまだ山あり谷ありでしょう。

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