患者さんの声「私のがん体験記」

患者さん の体験談

患者同士の支えあいの場で元気になれた

子宮のがんを受け入れ、立ち直っていくまで

執筆者 : 本人
性別 : 女性
年齢 : 50歳(診断を受けた時の年齢34歳)
疾患名 : 子宮体がん(ホルモン療法、外科手術・放射線治療)

「おめでた?」
結婚1年での子宮体がん。子どもを授かれなくなることが最大のショックで、選んだのはホルモン療法でした。「おめでた?まだ?」の言葉は残酷で、悪気がない“挨拶”と判っていてもそれは大変なストレスで、いつも苛々していました。
望みを懸けた治療は私の場合には思うように効いてくれず、やがて妊娠の可能性も無いと認識した時、手術を拒み続ける怖さがやっと身に沁み、標準治療である手術に踏み切る決心がつきました。
病理検査の結果、追加治療が必要になりましたが、担当の先生が、「今 手術してよかったよ。ぎりぎり間に合った。うちの病院は、このステージの成績がいいから大丈夫。一緒にがんばろう」と仰って下さり、シビアなはずのその先生が仰ったその言葉は、御守りのように、それからの私を支え続けてくれました。

入院から退院後まで
当時は6人部屋の古い病室。中に大変パワフルで明るい先輩が居て、賑やかな毎日はまるで楽しい合宿所のよう。それは大変有り難いことでした。入院期間も今より長く、皆とは家族のような関係になりました。
退院後は医療者の方も仲間も当然周りに居なくなり、途端に不安で心細く…。強い喪失感と、相手の両親への申し訳なさを感じ、「子どもを産めず、能力も特に何も無く、生きた証を残せない。自分に価値はあるの? 居なくなっても、悲しんでくれる人は居ても困る人は居ないだろうな」なんて考え、落ち込んでいました。また、身体の変化をしっかりと自覚し、それに見合った行動が出来るようになるまで時間を要しました。
そんな中、その都度、色んな方に助けられながら立ち直り、お陰様で今があります。

患者会の活動を通して
5年後、執刀医から患者会発足の吉報を頂き、嬉しくて早速スタッフとして参加しました。活動の中で「同じような立場の人によるサポート=ピアサポート」の大切さを実感しました。私自身にとっても、同じ体験をした仲間と繋がれるこの場所の存在は、安心感や心の安定に繋がり、生きる活力源、生きがいとなりました。互いを思いやり、支え合う。これから時代が移り変わっても、この温かい活動が永続的に受け継がれていくことを願います。

 

ページの先頭へ